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ログハウスの基礎知識

ログハウスの基礎知識

フィンランドと日本のログハウス建築と文化

フィンランドと日本のログハウス建築と文化

フィンランドと言えば、今でこそ洗礼されたマシンカットログのイメージがありますが、昔は手作りでログハウスを建てていました。昔のログハウスはセルフビルドが当たり前で、作りがラフでした。当時のフィンランドでは、ログハウスは「田舎の家」というイメージがありました。そのイメージを払拭するために、フィンランド人は、ログと外壁の間にコケや古い衣類を入れ、外壁に板材を張ることで、外観をよく見せていました。板材があると、一見ログハウスには見えません。これは断熱性を高めるためではなく、純粋に見た目をよくするためでした。最近、またログハウスの外や内側に壁をつくる家が増えています。それは厳しいEUの断熱ルールに合わせるためのもので、ログと壁の間には断熱材が入っています。

いま、日本で建てるログホームの60〜70%が住宅です。一方フィンランドでは、住宅は10%ほどで、ログハウスは主に別荘として建てられています。ログハウスの本場なのに意外だと思うかもしれませんが、町の景観のために住宅地では区域ごとに家の素材や構法が決められており、ログハウスを建てにくい規制があるのです。
ちなみに、ヨーロッパの状況は、ドイツでは住宅が圧倒的に多く、最近ログハウスの人気が高まっているフランスでも住宅の比率が上がっています。
ログハウスの使用目的のほか、フィンランドと日本のログハウスの違いは、設計段階にも見られます。フィンランドでは家のデザインが重視され、日本では間取りが重視されます。フィンランドではデザイン上好まれないドーマーが、日本のログハウスでは多く用いられます。
それは、ロフト(屋根裏部屋)文化の違いにあるのかもしれません。棟の下だけしか人が立って動くことのできないロフトは、フィンランド人には当たり前のことです。天井の低い部分は収納などに利用するためのもので、さまざまな方法で使用します。
日本人は、このスペースがもったいないとドーマーを付ける方が多くいます。これは、限りある家の面積を合理的に利用する、日本の方々の優れた設計力によるものだと思います。
また、日本のログハウスは、フィンランドよりもログ壁が薄いです。少し、心配なのは、断熱のバランスです。壁が薄いままでトリプルガラスを採用していたり、床下の断熱が十分でなかったり、断熱性の高いログで建ててるメリットを生かしていないログハウスをまれに見かけます。日本の気候風土に合わせたうえで、家全体の断熱バランスを考えることが重要です。
さらにログハウスの中古市場にも違いがみられます。フィンランドでは、中古マーケットが充実しており、手入れがきちんとされた家は、新築よりも高く売れます。そのため、休日になると家族総出で家の手入れをするのが習慣となっています。最近では、枠組壁工法や軸組工法の壁内のカビが問題となっています。見えないところのないログハウスは、中古市場での人気が高まっています。
日本では、ログハウスのデメリットとして、メンテナンスが必要なことが挙げられます。フィンランドでは、メンテナンスをすることで返ってくるものが大きいので、苦になりません。子どものころも大人になった今でも、家のメンテナンスは楽しい家族の行事です。
 
日本ではログハウスに関わって感じることは、日本のお施主様たちの家に関しての意識がとても高いということです。家族の健康や耐震性といったログハウスのメリットだけでなく、デメリットもよく研究したうえで家を建てる方が多くいます。
通常の住宅では、完成直後の満足度は高くても、住み始めてからは下がっていきます。けれどもログホームの満足度は、長く住むにつれて上がっていくのです。
ログハウスは、ほかの家に比べて高価な家かもしれません。しかし、住めば住むほど愛着の出る家なのです。
 
マシンカットログハウスでは、さまざまな可能性を常に追求されています。そのひとつがフィンランドやフランスではすでに主流となっているノンセトリングログです。セトリングしないので、ログハウス特融のセトリング対策という手間がなく、一般住宅と同じように階段や建具が取り付けられ、異素材との組み合わせが可能になり、デザインに自由度が広がります。
さらに、ログハウスは耐震性強度があり、日本ではもちろん、地震のない国、フィンランドでさえ、「ログハウスは地震に強い建物」ということで知られています。
これからの未来、新しい家として、安心・安全なログホームを選択できるようなシステムができることを願っています。
 
(出典:マルコ・サーレライネン「フィンランドと日本のログハウス建築と文化」/「ログハウス建築大全」地球丸 2013年 ISBN-978-4-86067-373-4)

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